合成洗剤を使わない理由は?石鹸との違い

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なぜ合成洗剤を使わないで、わざわざ石鹸を使うの?

※合成洗剤=合成界面活性剤が使われている洗剤など

 

最初に結論を言っておきますね。

合成洗剤が危険とは言えない。が、安全とも言い切れない。

曖昧…でも、断言できません。
ひとくちに合成洗剤と言ってもたくさんの種類があるし、国で認められている成分しか出回らないですしね。

とはいえ、もちろんこれで終わりではありません。

ここからは調査した情報・管理人が石鹸生活に変えての実感などをまじえてお伝えします。なぜ合成洗剤が良くないと言われるのか?ご参考ください。

 

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合成界面活性剤=石鹸以外の界面活性剤

合成界面活性剤は「水と油を混ざりやすくして汚れを落とす」性質があります。食器洗い洗剤、洗濯洗剤、ボディソープ、柔軟剤などに含まれています。

合成界面活性剤の厳密な説明はややこしいので、ここでは「石鹸以外の界面活性剤」として読み進めてください。

ちなみに、石鹸も立派な界面活性剤ですよ。

合成界面活性剤の例:ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、LAS、高級アルコール系など(種類が多い上に表示の仕方もさまざまなので把握しきれないほど)
界面活性剤の詳しい説明は、日本界面活性剤工業会のページをご覧くださいませ。

1、合成界面活性剤がちょっと不安

なぜ合成界面活性剤が良くないと言われるかというと、

  • 皮膚から浸透してしまう
  • 水で薄めても効果がなくなりにくい
  • 分解されにくく環境的によろしくない

の3つが大きいかと思います。この記事ではわたしたちの肌に関わることをメインにお話します。

経皮毒?皮膚から吸収される成分

シャンプー・洗顔で肌荒れ?

「経皮毒」という言葉があります。

皮膚をつたって毒性成分が吸収されることを薬学博士の稲津教久氏、竹内久米司氏らが名付けたものです。

シップ薬や塗り薬のように、肌に直接塗って効果がある薬がありますね。あれは経皮吸収を利用して効果を出しています。消化器官を通らないので吸収効率がよいのです。

薬は必要な時だけ使うからいいんですが…問題は毎日使う洗剤やシャンプーです。

合成界面活性剤はしっかり結合しているので、水で薄まっても界面活性作用はそのままです。皮脂と水の境界をあいまいにし、成分が浸透しやすくなってしまいます。

毛穴や角質の間から浸透して、肌荒れや抜け毛につながるという見方があります。実際肌が弱いかたや赤ちゃんが合成界面活性剤の入ったものを使うと荒れるというお話はよく耳にしますね。

経皮吸収以外にも、化学合成された成分自体が刺激になるケースもあります。やはり肌の敏感なかたは成分が合わずに肌荒れにつながることがあるのです。

ラウリル・ラウレス硫酸ナトリウム、パレス硫酸ナトリウム、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどが皮膚障害を起こす恐れのある物質として表示するよう指定されていました(旧表示指定成分)。現在は全成分が表示されています。

お風呂は肌に浸透しやすい

ちなみに洗顔やシャンプーはお湯で洗うかたが多いと思いますが、温度が高いと吸収率が上がるのでもっとよろしくないです。頭皮や粘膜はいっそう経皮毒の被害に遭いやすいということになります。

この経皮吸収については国としては重要な問題にはなっていないようです。個人差や、継続使用の有無やほかの添加物との組み合わせなど、さまざまな要因があるものと思われます。

※合成界面活性剤は400種類にも及び、すべてに毒性がある、吸収されやすいとは言えません。

 

石鹸はシンプルな構成だから残留しにくい

合成界面活性剤がよくないなら、石鹸もダメなんじゃない?

たしかに石鹸も同じ界面活性剤。

ただ、合成界面活性剤にくらべて成分がシンプルで分解されやすいというのがポイント。

石鹸は油脂とアルカリ分というシンプルな構造。オリーブ油やココナッツ油、牛脂など自然にある素材からつくられています。アルカリも海水から電気分解された水酸化ナトリウムを使用したものがほとんどです。

そして石鹸は濃度が薄まると界面活性作用を失います。

界面活性作用=洗浄力は泡がモコモコ立つくらいの濃度で一番高まります。逆に薄まると界面活性作用はなくなってしまうのです。洗い流すとなくなってしまうので、残留する心配がほとんどありません。

泡立ちがよくて泡切れもいい、それが石鹸です。

それに、古来から世界各国で親しまれていたものですから、歴史が安全性の高さを証明してくれているとも感じます。

知っている材料でつくられていて、スッキリ流せるから安心なんだね!

※ほとんどの人は問題なく使えますが、原料成分そのものが肌に合わないなどはありえます。特に敏感なかたは少量お試しからはじめるとよいでしょう。

 

2、添加物がちょっと不安

合成洗剤やシャンプーには、たくさんの添加物が入っています。

防腐剤、ph調整剤、香料、洗浄力を上げる、泡立ちをよくする…いろいろな目的に合わせた成分がもりだくさんです。

こちらはあるシャンプーの成分表です。

水、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウロアンホ酢酸Na、コカミドプロピルベタイン、ラウリル硫酸アンモニウム、ジステアリン酸グリコール、コカミドMEA、香料、セタノール、ジメチコン、ポリクオタニウム-10、クエン酸Na、クエン酸、水添ポリデセン、安息香酸Na、EDTA-2Na、エチレンジアミンジコハク酸3Na、パンテノール、パンテニルエチル、ラウレス-4、ラウレス-23、リシンHCl、塩酸L-メチルチロシン、ヒスチジン、メチルクロロイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン、キシレンスルホン酸アンモニウム、塩化Na

もはやすべての成分は解説しきれない…というか、すみません勉強不足です。でも、パッと見て理解できる人はごく少数ではないでしょうか。

この成分表から見れるのは、合成界面活性剤を数種類組み合わせていて、防腐剤(安息香酸Na・メチルクロロイソチアゾリノン)、シリコン(ジメチコン)、キレート剤(エチレンジアミンジコハク酸)なども入っている。

こういった添加物も経皮吸収されてしまうかも・皮膚刺激になるかも、と考えると悩んでしまいますね。

安息香酸ナトリウム、エデト酸およびその塩類、プロピレングリコール(PG)などが皮膚障害を起こす恐れのある物質として表示するよう指定されていました(旧表示指定成分)。現在は全成分が表示されています。

健康な肌なら平気でも、乾燥していたり荒れていると吸収される可能性は上がります。なるべく成分はシンプルがよい、というのが管理人の考えです。

ちなみに、添加物に関しても石鹸だからOKとは言えません。

有名な茶のしずく石鹸事件は、石鹸に入っていた加水分解コムギという成分(他製品より多く含まれていたようです)が原因で小麦アレルギーを引き起こしたものでした。

石鹸だからと盲信するのは危険です。自分の目で成分表示を確かめましょう。

3、魚や植物が生きられない

出典:シャボン玉石けん

百分は一見にしかず。シャボン玉石けんのこちらのページの下部に、ゾウリムシの生存実験とカイワレの発芽実験の動画が紹介されています。

石鹸と合成洗剤を同じくらいに薄めて、ゾウリムシやカイワレが活動できるかという比較実験です。

結果はどちらも合成洗剤だと活動停止・枯れてしまいました

合成洗剤の界面活性作用が残って影響を与えたということだと思われます。

石鹸は流れ出ても水中のミネラルと結合して石鹸カスになり、魚や微生物のエサにもなります。だからって大量に流すのはよろしくありませんが…

ちなみにシャボン玉石けんの創業者の森田光徳氏は、ご本人が合成洗剤を製造していて湿疹ができ、石鹸製造一本に切り替えています。

合成界面活性剤を熟知するより、石鹸を選ぶがベター

小難しいお話になってしまいましたが、要は

「肌にいろんな成分が触れて荒れるのかも」

ということですね。

「いろんな成分」はピンからキリまであって、全部を否定してはいけないと思いますが…素人が安全な成分を覚えるのは非常に難しい。
なので、サッと洗い流せて分解されてしまう石鹸を選んでおけばベターであろうということ。

各国で古くから現代まで使われている石鹸ですから、その魅力は古代からのお墨付きとも。未来に残していきたいものでもあります。