純石鹸って何?定義と石けん素地について

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石鹸の成分に、純石けん分と書かれている商品があります。

ミヨシ 純石けん分

画像:ミヨシ石鹸

純石けん分(98% 脂肪酸ナトリウム)とありますね。※残りの2%は水分や石鹸化できない物質

この「純石けん」とは何のことか?「石けん素地」とは違うのか?を解説していきます。

 

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純石鹸は無添加石鹸

純石鹸は、イコール無添加石鹸と言っても差し支えありません。

石鹸を製造する過程でなにも入れなければ「純石鹸」となります。

石鹸分以外になにも入っていない石鹸素地を使っていても純石鹸ですね。

ただし一番最初に引用した粉石鹸のように、石鹸化できない微量成分などは「石けん分」から引かれて98%などと表示されるのです。

ちなみに「純石けん分」以外の界面活性剤が含まれていれば「複合石鹸」「純石けん分以外の界面活性剤」などと表記されます。

純石鹸の成分・見分け方

「純石けん分」と書かれていなくても、含まれているのが同じ成分であれば純石鹸といえます。

以下の成分のみであれば純石鹸と考えてよいでしょう。

  • 脂肪酸カリウム(液体石鹸)
  • 脂肪酸ナトリウム(固形石鹸)
  • ○○油
  • ○○油脂肪酸
  • 水酸化カリウム(苛性カリ)
  • 水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)
  • 石けん素地

石鹸づくりに関わるすべての成分を書き出したもの。
ちょっと項目が多くなりましたが、石鹸のしくみを知れば至ってシンプル。

  1. 石鹸は「脂肪酸ナトリウム(カリウム)」という成分のこと。
  2. 脂肪酸ナトリウムは「油脂+水酸化ナトリウム(カリウム)」のこと。(製造時に水を加える)
  3. 油脂は「脂肪酸+グリセリン」でできている。
  4. つくった石鹸分のことを「石けん素地」という。

石鹸ができる仕組みと製造方法についてでもう少し詳しく解説しています。

表記の仕方は商品によって違いますが、まずは「純石けん分、石けん素地、脂肪酸ナトリウム(カリウム)」を覚えておけば問題ないでしょう。

なお、グリセリンは原料油脂に含まれている場合は成分表に載せず、別途添加している場合は表示している模様です。

 

石けん素地とは

石けん素地は文字通り「石鹸のもと」です。

油脂(脂肪酸)とアルカリでできた石鹸を、加工するために石けん素地として取り置いておくイメージですね。石けん素地を基本に有効成分を加えて商品化しているものも多いです。

原料はメーカー・商品によって違います。

素地の製造方法は中和法・釜炊き塩析法のどちらかがほとんど。(製造方法について解説記事

初心者でも安心!こねるだけ純植物性石鹸素地1キログラム

手づくり石鹸用にこんな感じに細かく裁断されて販売もされています。

 

石けん素地の落とし穴「キャリーオーバー」

「キャリーオーバー」という言葉が存在しまして。

キャリーオーバーとは、石けん素地の製造段階で添加物を入れ込んでおくことです。できあがった石けん素地からつくられた石鹸には入れたものの表示義務がありません。

酸化防止剤や安定剤を入れている場合もあるので、気になる方はお覚えておきたいポイントです。

表示成分では「石けん素地」だけでも、実は添加物が入っていた…なんてことも。

こうなると消費者側では検証しようがないので、信頼できる会社の商品を選ぶ必要がありますね。

 

なお、洗濯石鹸には洗浄力を高めるために炭酸塩などのアルカリ助剤を加えている製品もあります。(アルカリ助剤の必要性について