粉石鹸のアルカリ剤(炭酸塩)はなぜ必要?上手なつきあい方を知ろう

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石鹸には、しばしば「炭酸塩・珪酸塩」といったアルカリ剤が助剤として入っています。

それぞれの持った性質から炭酸塩は粉石鹸、珪酸塩は固形石鹸に使われます。

このアルカリ剤は何のために使うのか?を解説していきます。

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石鹸の洗浄作用をもっと強くしたい

アルカリ剤を入れる理由は、洗浄効果を高めるため。

そもそも石鹸自体も弱アルカリ性。純石鹸分だけでも洗浄作用はあります。

毎日の洗濯なら汚れも少なく、時間も経っていないので純石鹸のみでも十分です。

しかし、汚れが多かったり時間が経っている場合は…石鹸にアルカリ剤を助剤として加えると洗浄効果が上がるのです。

衣類や寝具の汚れにアルカリ性が効く理由

なぜアルカリに傾くと汚れ落ちがよくなるのでしょうか?

洗濯物の汚れは皮脂や角質、汗、油汚れなど…酸性やたんぱく質・油脂がたくさん。

アルカリ性は酸性の汚れを中和し、たんぱく質・油脂は変化させます。

汗・皮脂がつきやすい衣類や寝具の洗濯に最適なんですね。

関連:粉石鹸と合成洗剤の洗浄力を比較実験

アルカリ性で洗うことのデメリット

汚れが落ちやすくなってメリットばかりなら、全部にアルカリ剤を加えたらいいんじゃないか?

そうならない理由があります。

  • ウール、シルクなど毛繊維には不向き
  • 肌が弱い人が直接触れると荒れる可能性がある

一番の原因は毛繊維の問題ではないでしょうか。毛はたんぱく質のためアルカリ性で洗うと縮みやすくなってしまいます。

なお純石鹸は弱アルカリ性ではあるものの毛繊維を洗うことができます。(太陽油脂:ウールセーターを洗う

皮膚の表面たんぱく質を溶かすので、肌が弱い人はあえて使わないことも。弱アルカリ性の温泉のすべすべ感と同じ原理ですが、純石鹸で済むならそれでよしと。

アルカリ剤との上手なつきあい方

実際に洗濯する際のコツをご提案します。

まずアルカリ剤について確認しておきましょう。
市販品に入っているのは炭酸塩・珪酸塩ですが、アルカリ性が弱い順から

  • 重曹:ph8.2
  • セスキ炭酸ソーダ:ph9.8
  • (純石鹸:ph10前後)
  • 過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤):ph10.6
  • 炭酸塩:ph11.2

参考:石鹸百科 重曹・セスキ炭酸ソーダ・炭酸塩の比較佐賀大学機関リポジトリ 過炭酸ナトリウムを利用した実験教材

となります。これを念頭に置いて続きを読んでみてください。

純石鹸+アルカリ剤を持って使い分ける

純粋な粉石鹸・アルカリ剤を一つずつ用意しておき、汚れの状態によってアルカリ剤を追加する方法。

ふだんは粉石鹸だけで洗濯して、ここぞという時にアルカリを入れる感じですね。

純石鹸のphが10前後で既に弱アルカリ性なので、助剤はよりph値の高い過炭酸ナトリウムか炭酸塩を入れます。1回の洗濯で大さじ1~2杯ほど入れましょう。

個人的には過炭酸ナトリウムをおすすめします。除菌、漂白作用もあるので洗濯にちょうどよい。お湯で洗うと更に効果が上がります。

アルカリ剤でつけ置きしておく

アルカリ剤しか使わない「アルカリ洗濯」に近いもの。セスキ炭酸ソーダや過炭酸ナトリウムを使います。強すぎず弱すぎず、じっくり漬けるのにちょうどいいからです。

セスキを溶かした水に脱いだ服を漬け込み、一晩ほど置いた後に洗濯します

軽い汚れならすすぐだけでOK(=アルカリ洗濯)、ちゃんと洗いたい時は粉石鹸で洗う。

ゆっくり皮脂やたんぱく質汚れを溶かし、乾燥させないので汚れがこびりつかないというメリットがあります。

明日の洗濯にまわすけど、そのまま放置するのもな…という時にピッタリ。

汚れ落としの仕組みを知って効率的な洗濯を

汚れと洗浄剤それぞれの性質を知れば、毎日の掃除洗濯が楽になります。

色んな種類の洗剤に迷わされる必要もなくなって、家の中まで片付くというおまけつき。

それでも迷うかたには、まず純粉石鹸と過炭酸ナトリウムの組み合わせがおすすめです。

過炭酸ナトリウムは酸素系漂白剤と同じものなので、洗濯以外にも茶渋取りやフキンの漂白にも使える万能選手ですよ。

石鹸洗濯
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